コラム

予防歯科って何をするの?

多くの人が歯科医院を訪れる目的は、虫歯や歯周病を治療することだと考えられています。
しかし、実際には予防のためにも定期的な歯科医院の受診が重要であることが知られています。それが予防歯科の受診です。
予防歯科では、虫歯や歯周病を未然に防ぐための治療やケアが行われます。
定期的なクリーニングや歯垢の除去、フッ素塗布など、歯や口腔内の健康を維持するための様々な処置があります。
また、歯並びや咬み合わせのチェックや補正など、将来的な歯や口腔のトラブルを予防するためのアドバイスや処置も受けられます。
定期的な予防歯科の受診は、歯や口腔内の病気や症状を未然に防ぐだけでなく、健康な歯と口腔内を維持することができます。
そして、口臭や歯の黄ばみなどの美容的な問題にも対処することができます。
歯科医院には、歯の治療だけでなく、予防歯科も含めた口腔内の総合的なケアを受けることができます。
歯や口腔内の健康を維持するためには、定期的な予防歯科の受診が不可欠です。

予防歯科の費用

治療目的ではなく予防目的の歯科治療に費用を支払うことについて、勿体ないと思う人もいるかもしれません。
一般的に予防歯科の費用は、保険適用ではありませんが、自由診療として扱われます。
健康保険は、病気を治すための最低限の治療費に適用されるものであり、病気を予防するための治療費には適用されません。 
ただし、歯周病のリスクがあると診断された場合は、例外的に健康保険が適用されます。
この場合、月に1回まで保険診療で予防歯科を受診することができ、虫歯や歯周病の検査を行うことができます。
費用は一般的に3500円程度です。もちろん、自由診療で受診することもできますが、費用は一般的に約10000円程度になります。  

歯磨きの磨き残しと虫歯・歯周病の有無を確認

予防歯科治療では、まず患者さんの口腔内の健康状態を確認します。
患者さんは歯磨きをしてプラークチェッカーによってプラークが染色された状態で口腔内を確認し、
医師は歯磨きの仕方について指導を行います。これがブラッシング指導と呼ばれるものです。 
その後、虫歯や歯周病の有無を確認します。口腔内に異常がなければ、予防治療に進みますが、
虫歯や歯周病が見つかった場合は、優先して治療を行います。
虫歯や歯周病の治療には健康保険が適用されますが、原則自由診療の予防歯科治療ではあります。  

PMTCで歯をクリーニング

歯に付着するプラークは、歯ブラシで完全に除去することは難しく、歯石になってしまうと取り除くことができません。
そこで、PMTCと呼ばれる歯のクリーニングが行われます。
PMTCでは、専用の医療器具を使用して、歯の隅々まで丁寧にクリーニングすることで、プラークや歯石を取り除きます。
これにより、口腔内の清潔な状態を維持し、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。  
PMTCによって、歯の表面に付着している着色物質も落とすことができます。
さらに、歯の表面がツルツルになるため、プラークが付着しにくくなります。
細菌の増殖を防ぐことで口内環境を整え、口腔内の健康を維持することができます。  

フッ素塗布で歯を強くする

フッ素塗布は、予防歯科において重要な役割を担っています。
フッ素は虫歯予防に効果的であることは一般的に知られていますが、
予防歯科で塗布されるフッ素は、歯磨き粉に配合されるものよりも濃度が高く、より高い効果が期待できます。
フッ素塗布によって、歯の再石灰化が促進されるため、歯は虫歯の原因菌による酸に対して強く丈夫になります。
また、PMTC(歯のクリーニング)を行った後の歯は、フッ素が浸透しやすい特徴がありますので、予防効果を高めることができます。 
ただし、PMTCに超音波を使用した場合は、歯の表面が一時的にザラザラしているため、まずは歯の表面を綺麗に磨いてからフッ素塗布を行う必要があります。
ザラザラのまま放置してしまうと、フッ素塗布を行ってもプラークが付着しやすくなるため注意が必要です。  

まとめ

予防歯科の費用や予防歯科で行う診療内容について解説しました。
予防歯科の費用は高いという意見もあるかもしれませんが、虫歯や歯周病になった際の治療費を考えると、経済的といえます。
さらには、天然歯を守ることで、インプラントなどの高額な治療を避けることも可能です。
予防歯科をお探しの際は、坂戸市若葉駅徒歩7分の歯医者【増野歯科医院】にご相談ください。

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