小児歯科
Child dental
小児歯科は「子供の歯を専門的に治療する歯医者」です
「小児歯科」は、子供の歯を専門的に治療する歯医者です。乳歯が生え始める生後6~9カ月から18歳ぐらいまでを対象としております。
子供は乳歯から永久歯への生え代わりや、顎の成長があるため、それらを踏まえた治療をしなければなりません。将来生えてくる永久歯に悪い影響を与えないように、永久歯が生えてきたときのことまで考えた治療が重要です。
指しゃぶりや頬杖など歯並びに悪影響が出そうな癖を取り除いて、虫歯になりにくいキレイな歯ならびへと導くなど、さまざまな点で治療法が大人と異なります。
当院では虫歯の治療はもちろん、歯磨き指導、フッ素塗布、シーラカントなどの予防治療も行います。
乳歯の虫歯を放っておくデメリット
乳歯が虫歯になっても、「永久歯に生え変わるから大丈夫」と放置していませんか?確かに「乳歯」が抜けるとやがて「永久歯」に生え変わりますが、子供の虫歯を放っておくとさまざまなデメリットが生じます。
以下で、乳歯の虫歯を放っておくデメリットについて解説しましょう。
虫歯の進行が早い
子供の歯(乳歯)は大人の歯(永久歯)と比べてエナメル質・象牙質がやわらかく厚みが薄く、歯質もやわらかいため、虫歯になってしまうと進行が早いです。
虫歯になってから数カ月で神経まで進んでしまった例もあります。気が付かない内に進行するため、注意が必要です。
虫歯が見つかりにくく痛みを感じにくい
黒・茶色のイメージがある虫歯ですが、白濁色の虫歯もあります。永久歯の虫歯はそのうち黒くなっていくこともありますが、乳歯は白色のまま進行していくこともあります。
また、子供は痛みに鈍感なことが多いため、大人は虫歯になかなか気づけません。知らない内に虫歯がどんどん進行することもあります。
永久歯の歯ならびが悪くなる
顎の骨は、上下の歯がしっかり噛み合う刺激によって成長することがわかっています。
乳歯が虫歯になることでしっかり噛めなくなると、顎の発達が悪くなり、永久歯が生えるスペースが確保できなくなってしまいます。
そうなると、永久歯がガタガタの歯ならびになります。
永久歯がきちんと成長できなくなる
乳歯の虫歯を放置していると、やがて歯の神経(歯髄)が腐って、歯の根っこに膿が溜まりやすくなります。
この膿が悪影響を及ぼすため、永久歯が形成不全を起こすことがあります。
栄養が取りにくくなる
乳歯が虫歯になって痛んだり、抜けたりすると、噛む力が落ちてしまいます。栄養を摂取しにくくなり、成長にも少なからず影響が出てしまいます。
噛みやすい箇所で噛むため、変な噛み癖がつくことも。肉類や繊維の多い野菜を嫌がり、やわらかい食べ物ばかり好んで食べることが多いです。
お子さんのペースで無理のない治療を行います
初めて歯医者に来るお子さんは不安でいっぱいかと思いますが、子供のうちから歯医者に慣れて、抵抗なく通う習慣を身につけるのは大事なことです。
当院では、少しでもお子さんにリラックスしていただくために、同じ目線で優しく話すように努めております。緊急を要する虫歯などでない限りは、いきなり治療に入ることはしません。
まず診察台に座っていただき、治療器具を見たり触ったりして慣れてもらうことから始めます。医院の内装も明るく温かみのある雰囲気を心掛けております。
子供は大人と違って、治療中ずっと口を開けていたり、痛みに耐えたりすることが難しいです。虫歯ができて痛くなってからよりも、「定期検診」や「フッ素塗布」などまだ治療は必要ではない段階から徐々になれていくといいでしょう。
院長は地元小学校・保育園の校医・園医を務めております
子供は大人と違い、自身の症状を詳しく話せません。
当院院長は、長年地元の小学校・保育園にて校医・園医を務めており、多くの子供を治療した経験と知識を持っています。
お子さんの歯を見守り続けてきた当院で、ぜひお子さんの治療をご検討下さい。
治療にはご両親の協力も必要です
お子さんの口腔内の健康を保つにはご両親の協力も必要です。
当院ではお子さんが歯医者を嫌いにならないようにさまざまな取り組みや診療、医院づくりを心掛けておりますが、それ以上にご両親がお子さんのお気持ちをサポートすることが大切になります。
大人にとってたいしたことがない治療でも、お子さんにとっては大変なことが多いです。治療を頑張った後は、お子さんをほめてあげてください。
また、ご両親にもお子さんの歯に対する「知識」をつけていただく必要があります。
当院では、お子さんの歯の磨き方のポイントや、食生活に関してもアドバイスをさせていただきます。
お子さんの虫歯の予防や早期発見・早期治療を行うためにも、数カ月に一度の定期検診をおすすめします。
虫歯からお子さんを守るためのポイント
お子さんの歯を虫歯から守るポイントについてご説明していきます。
虫歯菌をできるだけシャットアウトする
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯はいません。虫歯菌は唾液から感染するため、最もよく接するご両親から口移しやキスなどで移ることが多いと言われています。おじいちゃんやおばあちゃんから感染する可能性もあります。
お子さんが虫歯にならないためには、家族全員がお口の中を清潔にしておくことが大切です。虫歯の治療をして、毎日の歯磨きに加えて歯医者での定期的なクリーニングを受けることをおすすめします。
キシリトールを活用する
赤ちゃんの健やかな成長のためには、お母さんとのスキンシップが欠かせません。
お母さんが赤ちゃんとのスキンシップを安全に行うために、キシリトールを活用するという方法があります。
キシリトールは虫歯の発生や進行を防ぐからです。特に、糖を含まないキシリトールがおすすめです。
生えてきた乳歯にフッ素を塗布
お子さんの歯はやわらかく歯質が弱いので、抵抗力を強化することが重要です。虫歯になりにくい丈夫な歯をつくるために、フッ素入り歯磨き粉でブラッシングをし、歯医者の定期検診でフッ素塗布を受けましょう。
フッ素には歯質の強化、再石灰化の促進、虫歯菌の働きの抑制などの効果があります。
生えてきた永久歯にもフッ素を塗布
乳歯だけでなく、生えてきたばかりの永久歯にもフッ素は効果的です。
子供の歯を虫歯から守るために見直したい生活習慣
お子さんの歯を虫歯から守るためには、生活習慣の見直しも大切です。
以下で、子供の歯を虫歯から守るために意識したい生活習慣について解説します。
だらだら食べをしない
虫歯菌は歯に残った糖分を餌にして酸をつくり、これにより歯が溶けて虫歯になります。そのため、虫歯菌の餌となる糖を長くお口の中にとどめないようにしなければなりません。
だらだら長い時間をかけて食べるおやつよりも、短時間で食べられるおやつにするのがおすすめです。
糖質の少ないおやつを心掛ける
おやつ選びも重要なポイントです。
飴やチョコレートなど糖分をたくさん含んだものは控えめにし、おにぎりや野菜など小分けの食事をあげましょう。
ペットボトル症候群に気をつける
ペットボトル症候群とは、ジュースやポカリスエットなどの糖分をたくさん含んだ飲み物を摂取することで、高血糖になりやすくなることです。
甘い飲み物は虫歯の原因になるので、水やお茶を与えましょう。
食事やおやつの後に歯磨きをする
食事やおやつの後に必ず歯磨きをする習慣を持つことで、歯に残った虫歯菌を洗い流すことができます。特に、歯の間や根元、表面のくぼみに汚れが溜まりやすいので、丁寧に磨いてあげてください。
外出先で歯磨きができない場合は、お水でうがいするだけでも効果的です。
フロスや歯間ブラシも使う
お子さんの歯が生えてきて、歯と歯の間が狭くなってきたら、フロスや歯間ブラシも使うことをおすすめします。目安として2歳ごろからです。
子供の頃から習慣にすることで、虫歯や歯周病のリスクをぐっと下げられます。
増野歯科医院の虫歯予防への取り組み
当院では、お子さんの虫歯を予防するためにさまざまな取り組みを行っております。
歯磨き指導
毎日の歯磨きによるセルフケアが、虫歯予防の第一歩です。
当院では、子供の歯磨き指導にも力を入れており、年齢や発育・歯の生え方に合った歯ブラシ選び・磨き方の指導を行います。
まだしっかり磨けないうちは、ご両親がしっかり「仕上げ磨き」をしてあげてください。
フッ素塗布
フッ素塗布は、歯質を強くする効果があります。
シーラント
子供の歯は大人の歯に比べて溝が深く食べカスが溜まりやすいため、歯ブラシが届きにくく虫歯になりやすいです。
シーラントとは、歯の溝にレジン(歯科用プラスチック)を詰める処置で、虫歯予防に効果があります。レジンは白いので目立ちません
生活習慣の指導
お子さんの虫歯を予防するには、だらだら食べなど生活習慣を直すことも大事です。
小児矯正は顎の成長を利用した矯正ができる点がメリットです
最近では、お子さんの歯ならびを気にされて来院される方も多くなっています。
小児矯正治療は、低年齢のお子さんの場合には顎の成長を利用できる分、メリットが大きいです。
歯ならびが整うことで、歯ブラシが隅々まで行き届きやすくなるので、虫歯予防に大きな効果が期待できます。