顎関節症の原因

7月18日(金)7:30ごろ、フジテレビのめざましテレビで顎関節症の原因について報道されました。

松浦あや、森高千里などの芸能人も、この顎関節症でコンサートを中止したのを聞いた方もいると思います。

この報道の中で、医科歯科大の木野孔司准教授が話していた顎関節症の原因がTCH(Tooth Contacting Habit)、つまり、歯の接触癖です。

人間は本来は口を閉じているときに上下の歯はかすかに離れていて、筋肉はほとんど緊張していません。

1日のうちに噛んだり、飲み込んだり、会話したりして歯が接触する時間はわずか20分といわれています。

TCH、つまり、歯の接触癖があると上下の歯が接触することで顎の周りの筋肉が長時間緊張することになります。

その為にあごの関節の痛みやカクカク音、筋肉のこわばり、開口障害などが起きるだけでなく、肩こりや腰痛の原因になることもあります。

木野先生の研究によると、顎関節症の患者の訳360人中、280人にこのTCH(歯の接触癖)が見られたとの事です。

無意識の歯の接触癖なので、気づいていない方も多いのは、私も臨床でよく経験・実感します。

自分がTCHがあるかどうかは舌を見るとわかることもあります。

舌を出してみて、周囲に歯の接触痕の凹凸がついている人は、TCHの可能性が高いといわれています。

原因は社会のIT化によるところも多いと言われ、隠れた現代病といわれているそうです。

治療としては、歯の接触癖なので、無意識の癖を意識して改善必要があります。

そこで、常に意識するために、「歯を離す」と書いた紙をいろんな目立つところに貼っておき、見たらすぐに歯を離すようにして、歯が離れていることを習慣化することが重要との事です。

癖を直すことはなかなか難しいですが、効果的な方法ですので、頑張りましょう。

ただ、この方法が必要な方かどうかの診断は重要です。

顎関節症の疑いがあって気になるかたは、坂戸市若葉駅近くの増野歯科医院にご相談ください。