坂戸市の歯医者【増野歯科医院】です。
歯の治療後、特に被せ物(クラウン)を入れた箇所が痛むことがあります。
噛むと痛い、または強く噛んだときに不快に感じることもあるかもしれません。
この痛みは治療後すぐに感じることもあれば、数日後、さらには数週間続くこともあります。
痛みがいつまで続くのか、その原因を知ることが非常に重要です。
原因に応じて適切な対処法が異なるため、しっかりと把握しておくことが大切です。
今回は、被せた歯が「噛むと痛い」と感じる理由と、その痛みがいつまで続くのか、また痛みがある場合にどのように対処すべきかについて詳しくご説明いたします。
被せた歯の痛みはいつまで続く?
被せた歯の痛みは、治療後の回復過程や痛みの原因によって異なります。
治療から数日で痛みが和らぐこともあれば、長期間続くこともあります。
まずは、痛みがどの程度続く可能性があるかを知っておくことが大切です。
当日〜3日:処置直後のしみ・違和感の目安
治療直後は、歯の神経や周囲の組織が刺激を受けているため、軽い痛みやしみる感じが生じることがあります。
この段階での痛みは、処置後の正常な反応であり、通常数日以内におさまります。
冷たいものを飲んだ時や噛んだ時にしみることがありますが、心配する必要はありません。
4〜7日:軽快が目安、悪化や夜間痛は注意
治療後1週間以内には、痛みが軽くなり、違和感が和らいでいくのが一般的です。
しかし、痛みが続く場合や、特に夜間に痛みが強くなる場合は、他の原因が考えられるため、医師に相談してください。
痛みが治まらない場合は、被せ物の調整が必要なこともあります。
2週〜1か月:噛むと痛いが続くときに疑うこと
治療から2週間以上経過しても噛むと痛みが続く場合、被せ物の高さや咬み合わせに問題があるかもしれません。
咬み合わせが合わないと、歯に余分な負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。
この場合、咬合調整が必要になることがありますので、早めにご相談ください。
根管治療後は長引くこともある
根管治療を受けた後、歯の内部の処置が影響して痛みが続くことがあります。
神経に近い部分まで治療を行った場合、治療後しばらくは痛みが残ることがありますが、時間とともに治まることがほとんどです。
しかし、痛みが長期間続く場合や強い痛みがある場合は、再度治療が必要なことがあります。
噛むと痛い原因は?高さ・神経・金属・根の問題

被せた歯が痛む原因は様々です。原因によって痛みの種類や対処方法が異なります。
ここでは、噛むと痛い原因をいくつかご紹介します。
被せ物の高さが合わない
被せ物の高さが合わないと、噛んだ時に歯に過度な負担がかかり、痛みを感じることがあります。特に新しい被せ物を入れた場合や、歯の削り具合が影響している場合、少し調整が必要になることがあります。
この場合、咬み合わせを調整することで、痛みを軽減することができます。
神経に近い治療後の場合
神経に近い部分まで削った歯の場合、治療後に痛みが続くことがあります。
これは、歯の内部が敏感になっているためで、時間が経つにつれて改善しますが、場合によっては再度の治療が必要になることもあります。
金属の熱伝導によるしみ
金属の被せ物は、温度を伝えやすいため、冷たいものや熱いものがしみることがあります。
金属の特性によるものなので、しばらく経つと痛みは軽減しますが、もし痛みが長引く場合は、他の素材に交換することを検討することもあります。
根の感染、二次う蝕による炎症
被せ物の下に感染が広がったり、虫歯が再発したりすると、炎症が起きて痛みが続くことがあります。
この場合、再治療が必要となることが多いです。
自宅でできる対処法は?
治療後に痛みを感じる場合、まずは自宅でできる対処を試みましょう。
軽い痛みや違和感がある場合、以下の方法で症状を和らげることができます。
冷温の食品を避ける
冷たいものや熱いものを食べたり飲んだりすると、痛みが増すことがあります。
しばらくの間は、常温の食べ物や飲み物を選ぶようにしましょう。
痛い歯で硬いものを噛まない
痛みがある歯で硬いものを噛むと、負担がかかり痛みが悪化することがあります。
なるべく痛む歯を使わないようにし、噛みやすい食べ物を選ぶようにしましょう。
鎮痛薬を服用する
市販の鎮痛薬を服用することで、一時的に痛みを和らげることができます。
服用する際は、医師の指示に従い、過剰に服用しないようにしましょう。
受診の目安とタイミング
痛みが続く場合、どのタイミングで歯科医師に相談すべきかを判断することが重要です。
痛みの程度や期間に応じて、受診のタイミングを見極めましょう。
今すぐ受診が必要な場合
強い痛みが続いている場合や、腫れが生じている場合は、すぐに歯科医院を受診する必要があります。
また、熱が出る、噛めない状態が続く場合も早い段階で受診してください。
数日以内に受診が必要な場合
治療後数日で痛みが治まらない場合や、痛みが徐々に悪化する場合は、早めに歯科医院で調整を受けることをおすすめします。
経過観察でよい場合と期間の目安
軽い痛みや違和感が数日以内に治まる場合は、経過観察をしても問題ありません。
ただし、1週間以上経過しても改善が見られない場合は、受診を検討しましょう。
来院後は何をする?高さ調整・素材見直し・根の治療
歯科医院で受診後、必要に応じて以下の対応を行います。
被せ物の高さ調整
咬み合わせが合っていない場合、咬合紙を使って高さを調整します。
この調整を行うことで、痛みが解消されることが多いです。
素材変更の相談と選び方
金属製の被せ物が原因で痛みが続く場合、セラミックなど他の素材に変更することがあります。
医師と相談して、自分に合った素材を選ぶことが大切です。ご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
根管治療が必要な場合の流れ
もし根管内に感染がある場合は、再度根管治療を行うことになります。
痛みが強く、根の治療が必要と判断された場合は、適切な処置を行い、痛みを解消します。
被せ物の痛みが続く場合は、坂戸市の歯医者「増野歯科医院」へご相談ください

もし被せ物を入れた後に痛みが続いている場合、または痛みが和らがない場合は、早めにご相談いただくことをおすすめします。
治療後の違和感や痛みは一時的なものもありますが、噛むと痛い、冷たいものがしみるといった症状が長引く場合は、他に原因があるかもしれません。
痛みが続くことで日常生活に支障をきたすようであれば、遠慮せずにご相談ください。
当院ではお電話やWEB予約にて、患者様のご都合に合わせた予約を承っております。
痛みを速やかに解消し、快適に過ごせるようサポートいたしますので、どうぞお気軽にご連絡ください。